<< 6/18:before啓蟄 | main | 6/20:ハイオク >>

6/19:KOIメイツアルバム・010「遙名まほろ」

昨日は、遙名まほろくんの誕生日でした。

 

10数年来、打ち合わせで女装ネタを出していたボクが、サンデー誌上もっとも女装が似合う主人公…を目指して誕生したまほろ君。

 

ボクがマンガを描く時ってのは大体「相対論」から始まる。バトルものをやろう、という時は「どうして男が戦わないといけないの?」というのが裏テーマだった。ゲームを題材にしましょうとなると「ゲーム世界って現実よりも本当に下なの?」と言う立ち位置をとる。まぁ、なのははちょっとコンセプトが違うけども。こういう考え方もあって、ボクは本来ニッチな漫画家。

 

どうしてそういうことをするかと言うと、それによって、物語を進めることで主人公が深い意味で運命と向き合えるからなんだ。で、KOIはアイドルものということで「かわいいは本当に正義なの?」と言うコンセプトを立てた。どうしてマンガに出てくる女の子はかわいくないといけないの?このお題によって、ボクはアイドルという存在について掘っていきたかったし、そういう意味でも、主人公は男であって欲しかった。かわいさの正体に入り込んでいくためにね。

 

あと、もう一つ理由があって、アイドルもので絶対的な女の子というのを、ボクが既に描いてしまってて手も足も出なかった訳。それはもちろん、中川かのんという存在なんだけど。ボクには、かのんを越えるアイドルを生み出せそうにないな〜と。それだからして、このまほろという子は、「中川かのんの息子」として誕生した。これなにげにすごいこと言ってますけども。星崎恋役=中川かのんということだね。微妙に違うよ?恋ちゃん貧乳だったしね。でも、メイツナンバーをみてもらえたら物語の年代が大体わかるけど、一見つながりのないように見えたKOIは神のみのパラレルワールドであり、かのんという存在にまほろが近づいていく…というのが、この物語のアウトラインであったのだ〜。

 

こういう設定であるから、もっとシンプルな形でよかったのかもね。例えば、まほろにお姉ちゃんがいて地下アイドルのトリオかなんかやってて、お姉ちゃんがトチりそうになって代理で女装で入ったら大ウケ。ぐらいの軽さで。まあ、そこでIOSというもう一つの軸を打ち立ててしまうのがボクという人間なんだろうなぁ。過積載ってねぇ。

 

かわいいという表現を素直に描くことのできないボクにとっては、男であるがゆえに心置きなくかわいく描けたという気がする。ともすれば、この子が男か女か、自分でもわかんなくなる時すらあった(苦笑)。危機感感じて、キサラ編からはむりやりウィッグを脱ぐシーンを一杯入れた。そうしないと男にならないんだ。恐ろしくボーダーレス、ジェンダーレスな主人公だったし、ある意味ではサンデーにふさわしい知的な立ち位置の主人公だった。だけど、そのポテンシャルの大きさをボクも担当さんも把握しきれてなかった。山口百恵をテイチクが預かってしまったようなものでね…と思いきや、もしかしたら数年後、まほたんに何か新しい世界を開かれた人間が革命的な男の娘マンガをひっさげて現れるかも知れない。もしくはレイヤーとか。その日を待つことにしよう。

wakakitamiki * キングオブアイドル * 23:59 * - * - * pookmark
このページの先頭へ